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アサドリの日記帳です。主にロックマンと日常。
2024/11/22  [PR]



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きのうの仏像窃盗犯御用のニュースより。

仏像も無事に発見され、犯人も捕まったこの事件ですが。
犯人の某会社社長に関して、記事によれば
同容疑者の名は古物商やコレクターらに知られていないといい、府警は転売目的の可能性は低いとみている。
とのこと。
なら当然、転売目的の仏像ドロもいるわけで(と言うか、そっちが多数派ですね)、
時折、目くらましにニセモノを置いていくのもいるんだそうです。


今回の犯人は盗んだ仏像に日々お供え物をして拝んでいたそうですが、
仮にその仏像の中に、そんなニセモノが混じっていたらどうでしょう。
毎日毎日メロンやリンゴを供えられて拝まれるニセ仏像。

いたたまれない。普通ならとてもいたたまれない。

違うんです私こんな姿してますけどニセモノなんです。
ここまで大事にしていただいてもご利益とか別にもたらせないんです。
そんなことも言えないまま、両サイドをホンモノの仏像にガッチリ固められて
ひたすら丁重にもてなされ続けるニセ仏像。
駄目だ、想像するだけでこっちの身が縮む。

……いや、あるいはそれがプラスに作用する可能性も。
鰯の頭も信心からと申します、日々メロンやリンゴを食べさせてもらっているとあれば
ニセ仏像だって一念発起(←なんと仏教用語ですぞ)しないとも限りません。
そう、メロンやリンゴパワーによって精進のすえホンモノの仏像にレベルアップするのです。


一方、盗み出されて海外に渡ってしまった元祖ホンモノ仏像はといえば
遠い異郷(異教?)のただ中で望郷(望教?)の念に浸っているに違いないのです。
冷たいガラスケースの中、無遠慮に眺められることこそあれ
拝んでくれる人もなければお念仏もお線香も、無論メロンやリンゴもありません。
しかもふと故郷を眺め渡してみれば、見知らぬホンモノが自分の後を襲っているわけで。
まさに木仏長者を地で行く逆転現象。
これはテンション下がります。アイデンティティ崩壊の危機です。

いえ、そうは言ってもそこは元祖ホンモノ仏像なわけですから
案外これも運命とばかり、悟りの境地に入ってしまうかもしれません。
そしてその魂はつつがなく入滅して涅槃へと達し、後には空っぽの仏体が残されます。

かくして、ホンモノ仏像の新旧交代が成立するのです。


というサイクルを実は全国の仏像が無数に繰り返して今に至るという都市伝説。



……なんて会話を昨夜、母と電話でやってまして。
家族間無料通話じゃなかったら恐怖です。否、仏罰か。


※文中の昔話リンク出典: 曹洞宗 魚籃山 常現寺サイト
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