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アサドリの日記帳です。主にロックマンと日常。
2024/11/22  [PR]



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※11/24追記:動画のリンク先が誤っていたものを全て修正しました。
 現在のリンク先は正常です。大変ご迷惑をおかけいたしました。


ロックマン20周年記念イベントでとある方にお会いしたとき、
私は確かにこう言ったものです。
「いやあ、実はそろそろ(レアジャンルは)ネタ切れでして」

すみません。
ウソでした。

正確には、ウソだということが判明しました。
というわけで以下、ご報告。



●その1: 洛克人X3/路克英雄Z(パイレーツ)

事の発端はウチからリンクさせていただいてるカシハラさんの「iztac * tliltic」。
その11月16日のとある記事から張られていたリンク先が今回のトリガーなわけです。
というわけで、ニコニコ動画のアカウント取得してゴー!
 →ロックマン X3 BGM集

どうですかご堪能いただけましたか。
これ何かって申しますと、海賊版だそうです。台湾の。
ぶったまげて検索かけたら、例によって例のごとく
海外レアロックマン大手であるところのMechanical Maniacsさんが
より詳しい資料を押さえてました。
 →パッケージ画像 (いずれもページ中ほど)

……だけで終わらせたら他人様の引き写しになってしまうので、もう一ひねり。
この作品に登場するボスたちのお名前です。
拉魯克、艾斯卡、馬克、悠卡、迪波、瓦茲の6体が確認できると思いますが、
ここでクイズ。こいつら、日本式にはなんと発音するのか。

いきなりググってもいいのですが、そこはぐっとこらえまして。
ひとまずのヒントとなりそうなのが以下。ちょっと長いですがご辛抱を。
Wikipedia中国語版内「洛克人」から拾えるだけ拾った当て字集。

卡普空 カプコン
洛克 ロック
蘿露 ロール
布魯斯 ブルース
莱德 ライト
威利 ワイリー
艾迪 エディー
哥薩克 コサック
弗魯迪 フォルテ
艾克斯 エックス
傑洛 ゼロ
凯恩 ケイン
西格瑪 シグマ
多普拉 ドップラー
諾亞 ノア
雅各 ヤコブ
露明尼 ルミネ
拜魯 バイル
新・艾爾卡迪亞 ネオ・アルカディア
馬薩 マザー
雪儿 シエル
厄爾畢斯 エルピス
奧米加 オメガ
克拉夫特 クラフト
妮裘 ネージュ
梵 ヴァン
艾兒 エール
傑魯托 ジルウェ
多蓉 トロン
哥布 コブン

つらつら眺めてみると、使えそうなのが結構ありますね。
まず「拉魯克」。クラフト、ブルース、コサック等々の当て字から「ラルク」。
次に「艾斯卡」。「艾」は「エ」、「斯」は「ス」、「卡」は「カ」で「エスカ」。
「馬克」は「マック」で間違いないでしょう。

……が、残念ながら使えるのはここまででした。残り3体を見てみると、
 悠卡 →○カ
 迪波 →ディ○
 瓦茲 →○○
○の部分には当て字のストックがないので、潔くググります。
で、出てきたのが以下。

順番が前後しますが、まず「瓦茲」。
中国版Wikipedia内の「田村由香里(田村ゆかり)」の項目を見てみましょう。
注目すべきは「演出作品」内「電視動畫」の2002年。
「銀河天使<第2期>、<第3期>(蘭花·法蘭波瓦茲)」の語句が見てとれます。
ここで日本語版Wikipedia内「田村ゆかり」の該当箇所を参照してみると、
「ギャラクシーエンジェル<第2期>(蘭花・フランボワーズ)」
「ギャラクシーエンジェル<第3期>(蘭花・フランボワーズ)」の表記が。
というわけで、「瓦茲」は「ワーズ」で無事確定。

さらに上記の「蘭花·法蘭波瓦茲」=「蘭花・フランボワーズ」の当て字から
「迪波」を「ディボ」と推測することも可能となりました。

そして残る1体「悠卡」。
これをググって、出てきたのがこちら「悠卡网」。中国のゲームサイト(多分)です。
ロゴのすぐ下を見れば、サイト名をドメインにしたと思しき「ucuc.net」の文字。
「网」は「ネット」「インターネット」の意味なので、「ucuc」が「悠卡」に当たるんでしょう。
……が、「uc」を「ユーシー」と読んだら「卡」が「カ」にならないので、
再度「悠卡」でググって出てきた中国版Wikipediaの「悠遊卡」ページ。
「悠遊卡」を「EasyCard」と訳してあります。
もしやと思って「中国語 当て字 カード」でググると、中国喫茶店の中国語講座が。
項目6を見てみると、「卡」が「card」の当て字であることが分かります。
ここで最初の「悠卡网」に戻ると、ページ最下部に以下のような記載。
「Powered By :HangZhou Youka NetWork & Technology Co.,Ltd.」
どうやらこれで「uc」は正式には「Youka」と発音すると推測できます。
よって「悠卡」は「ユーカ」で確定! ……長かった。

ついでに、彼らの二つ名の方も仮訳。
こっちは当て字じゃないので、アタリをつけてエキサイトで確認、で行けます。
かくて「鬥」=「闘」、「鐵」=「鉄」、「坦克」=「タンク」、「劍」=「剣」が瞬時に判明。

というわけで、全員のフルネーム。
日本語にない言い回しもありますが、日本のXシリーズもそんな感じだったので
パッと見で意味が分かるなら、この際できるだけ原典を活かす方向で。
……ただ、あくまで私は中国語には疎いので
その方面がお得意な方にぜひ検証していただきたいところです。

炎的鬥士 拉魯克
鋼鐵巨砲 艾斯卡
森林王者 馬克
疾速之鷹 悠卡
装甲坦克 迪波
冰凍劍士 瓦茲
  ↓
炎の闘士・ラルク!
鋼鉄の巨砲・エスカ!
森林の王者・マック!
疾速の鷹・ユーカ!
装甲タンク・ディボ!
冰凍の剣士・ワーズ!

で、本題ですが。
燃えませんか。

洛克人大戰で沸かせてくれたと思う間もなくコレです。すごいぜ台湾。
全体的に投げやり感は否めないもののオリボスにオリ曲ですよ。
CAPCOMライセンスソフト以外はカバーしない予定だったのに
うっかりグッときたよ、私。
というか、ここまでやったんならCAPCOMにお金払ってライセンス取れって!
でなきゃあんまり可哀想だ、ボス達。


ついでながら、このゲームを造ったのはSACHENという会社だとか。
ニコ動で見てみたらこんなのもありました →ロックマンX 海賊版
本家なのかXなのかそもそもロボなのかすら怪しいだけでなく
客層としてどこを狙ったのかさえ皆目不明という
カオスなオープニングはリンク先で堪能していただくとして、
やっぱりこれもオリボスいるみたいですね。
でも尺の関係か、名前すら出てこないのが残念至極。続きに期待。
BGMは最初に紹介した「洛克人X3」の使い回しの模様。どっちが先なんだろう。
……あと、さんざ言われてますが変に出来良くないかコレ。ライセンス取りましょうよ。


●その2: ROCMAN X(パイレーツ)

こちらもSACHEN製なので本来なら上と同じくくりにすべきなんでしょうが、
動画数が多い上に明らかに笑いどころが違うので、あえて分けました。
専用のリストを作っておいたので、そこからまとめてどうぞ。
なお、エンディングの一つ前の動画は見つかりませんでした。まだないのかも。
 →ROCMAN X (飛ばし見推奨)

以下、所見。
……これ「似せる気がない」というより「あえてちょっとハズしてる」感じなんだろうか。
だってわざわざツノとかマントとか描き足してるし、ねえ。
ロックマン(の海賊版)として売るのが目的だけど
オフィシャルに突っ込まれたときに「別モノです」って言えるように保険かけといた、
どうもそんな感じがするんですよ私。

で、どうでもいいけど可愛いなこのROCMAN X。オープニングのマッチョが嘘のよう。
プレイ画面で「クイント?」と思っちまった私をどうぞ罵っていただきたい。
悔いはないけど。
いやむしろこの配色、ウチのシャドウだ。

ボス共が人間・ロボ入り乱れてるのもスゴい。というか、あれは人型ロボなのか。
最初のボスとラスボス(「独身」とかカミングアウトしなくていいと思うよ)は
少なくとも人間だと思うんだけど。
でもロボはそんなに悪くないのが揃ってると思うんですよ。

そしてボスときたら私としては言わざるを得ない。動画part5 2/2の奴について。
……ダイナマン、やっぱり弱いのな。
ダメだ、涙が止まらない。なんだこの気持ち。
というかシャドウVSダイナにしか見えません。そりゃ勝てんわリアル破壊神相手じゃ。

総じて、PCメガマンがちゃんとロックマンに見える。
何なんだ台湾。レアボスを語る際のこの外せなさ加減、いよいよ渡るしかない。
ついでながらこのタイトルのパッケージと画像を事もなげにカバーしてる
Mechanical Maniacsさんに関してはもう何と言ってよいやら。
 →パッケージ画像 (いずれもページ下部)


●その3: コミック版Megaman(ライセンス)

実のところ今回の圧巻はコレ。あえて言おう、私の目は節穴でした。
まずは現物をAmazonでどうぞ。
 →MegaMan
何かって言うと、マンガだそうです。
で、詳細はココ。うん、例によってMechanical Maniacsさん。
 →詳細

カナダで発行されたもので、CAPCOMライセンス取得済みだそうです。
シリーズ化される予定が、これ1冊で終わっちゃったとか。
Amazonのヤツと表紙がちょっと違いますが、作画スタッフが一緒なので多分……。
とりあえず、詳しいことはAmazonからモノが届いてから書くことにします。
……うん。現在在庫切れになってるけど最後の1冊さらってったの、私。
ものの1時間ぐらい前のことです。

見てみると絵なんか随分日本人にも抵抗ない感じですし、
色ついてますし、アクションも上手い。
だけど今私が言いたいのはそんなことじゃないんだ。

上のMecanical Maniacsさんの詳細ページをずずっとスクロールして最下部近く。
オリボス、4体ぐらいいない? (うち1体はスペボスにしても)
上から順にバレッジマン(Barrage Man)、エクスプレスマン(Express Man)、
マルチマン(Multi Man)、そしてスティールデビル(Steel Devil)。


正直、PC版Megamanで打ち止めだなって思ってました、ライセンスもののボス。
ごめんなさい、すんごい嘘。
完全に私の検索能力のスキを突かれた格好です。
そして何が一番悔しいかって、そんなモノすら軽々とカバーしてる
Mechanical Maniacsさんというところの存在でしょうなあ。
もちろん年数からしておハナシにならないんだけれど、
ここ超えるのは無理だろうなと思うわけです
(でも ディメンションズに関しては まだ負けない)。

で、なんでこのマンガの存在を知ったかというと、
こんなところに連中が載ってたのをふらりと見かけたからで。
なんだ、Wiley Numbersもディメンションズ星座ロボもいるじゃないか。
すごいなあ英語圏。置いてかれっぱなしです。

ついでながらそのWikipediaのページの最後、
バレッジマンたちの上にガーバッジマン(Garbage Man)っていません?
こっちはアニメ「Captain N」で出てきたヤツですね。
このアニメでは、別次元Megalandから来たMegaman
(言うまでもなく我らがMegamanがモデルだそうですが似てません)
というキャラクターがレギュラーの一員として活躍してるわけです。
で、ガーバッジマンは「Mega Trouble For Megaland」という回に出てくるとか。
参考までに資料載せときます。……あんまり参考にならないか。
 →Wikipedia記事ファンサイト

Mechanical Maniacsさんによると(結局離れられない)、
ブラジルでも別のメガマンのコミックが出てたそうです。 →詳細
こっちにオリボスが出てるかどうか、私は把握できてません。
ソレっぽいのがいるようにも見えますが。


●まとめ: 今回判明したボス

洛克人X3
・炎の闘士 ラルク
・鋼鉄の巨砲 エスカ
・森林の王者 マック
・疾速の鷹 ユーカ
・装甲タンク ディボ
・冰凍の剣士 ワーズ

路克英雄Z
・少なくとも6体

ROCMAN X
・HAVEL(ラスボス、35歳独身、人間)
・人間めいたボス×2
・ロボットボス×3

Mega Man (DreamWave)
・バレッジマン
・エクスプレスマン
・マルチマン
・スティールデビル

Captain N
・ガーバッジマン


深いな、この世界。1年やそこらでネタが尽きるはずなかった。
海賊版やファンゲームに手を出したらキリがないんだけど。
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(2007/11/23)  (((((( ゚д゚ )))))

引金でありながら自分でビックリ。夜分に失礼します、カシハラです。

なんてこった。やばい。台湾やばい。超やばい。
燃えてしまった。世界なんて狭いと思ってたらとんでもなかった…
名前の解読、読めない…と思ってたら、意外となんとかなるもんなんですね。
語感いい名前付けてもらってるじゃないかみんな。うんうん。
デザインも、この手のものにしては割と作ってありますよね。
だからこそ色々と惜しい…ライセンスとかザコ敵とかライセンスとか…
ROCMAN Xはまさに海賊って感じですごい。…ネタ度合いが。
色々描き下ろしてるのにあのタイトル画面はまずい。
ゲーム画面ドットがちまちまとかわいいのですが、…Vが。Vが。
ここを読んでから見てみたら、もうそのどっちかにしか見えませんでした。
Part5の2番目も見ましたよ、飛行能力が付いたんだね兄さん!(←)
しかし敵の親玉は自己主張が強いんでしょうか。35歳って既に妖精じゃないか。
漫画がこっそり気になるので、後日感想ひそかに待っております。
おっしゃるように絵柄の違和感はあまり無いですし、条件が揃ったら
自分で手を伸ばしてみてもよさそうだなぁ。
…エクスプレスマンがヤフー翻訳で運送屋さんになっていて、
少し微笑ましく思いましたすみません。イメージはサガワ。

ライセンス物、結構あるんですねぇ。当然1・2つ目のもののライセンス取得は
難しいのでしょうが(主人公描き直したりすれば…ごにょごにょ)
ほんのちょっと前までPCメガマンすら知らなかった自分としては、
世界の広さをただただ痛感。海外すげぇや。
情報も物品も、本国の外でもこんなに沢山あるとは。ネットの力は偉大。
こういう情報頼りっぱなしで失礼なのですが、こそこそと読んでおります。
…しかし、今度こそ出尽くしかも知れないですね。
まだ引き出しがあるのなら、ロックマン世界広すぎる。
海賊版やファンゲームに手を出したらキリがない、に激しく同意。
長寿シリーズは表も裏も歴史があるなぁ…
(2007/11/23)

いらっしゃいませえええ、コメントありがとうございます。多謝。
そして素敵ネタをほんとにありがとうございました。
あの日記がなかったら今回の海賊版群の存在をきっと知らないままでした。

いえ実に実に世界は広い、というかむしろ台湾が恐ろしいです。
こりゃ本気で数日ぐらい滞在してネタ集めにいそしむしかないかなーと
かなり真剣に思っている私がいます。
しかし惜しいかな、きっとライセンスもしくはライセンスの問題で
仮にソフト購入しても税関でボッシュート食らうんですよ。ひどいや。
モノの出来栄えは、ロックマンっぽいかどうかは別としても
かなりいい物を持ってきてるなーと(麻痺した感覚で)思えるので、
版権的にアチャーなのが大変に悔しいところです。
名前の読み、一応あんな感じだろうなーとは思っていますが
念のため誰か構成してくれる人を募集したいところです。
個人的に「エスカって顔してるか?」と思っちゃった鬼です。
けどユーカとワーズの青組は結構マッチしてる感が。
でもROCMAN Xは版権以前の問題で非常にこう、ザンネン感が漂います。
空飛べるようになったのに相変わらず弱い兄さん(モドキ)含めて
なんかもう別なゲームじゃないですか。どっちかって言ったら鉄腕ア(自主規制)。
いっそラスボスが仙人目指して自力で天下獲ったほうが早そうですけど
その前に死んじゃいましたね。
でもROCMANはシャドウに見えます。Xじゃなくて本家に近い。
漫画、がっちり感想書かせていただきます。もうすごい楽しみ。
エクスプレスマン=サガワ(新しい方ですね) って さっそくおいしいネタ。
なんかこちらこそ色々仕入れさせていただいてます。大感謝です。

色々みてたら知られざる海賊版はまだまだあるようで、
ひょっとして本家本元の本家(ややこしい)より広大な世界があるんじゃないかと
密かにヒザが震えて仕方ない私です。押さえようがない。
ニセモノが出るのは名作の証拠、って言葉はよく聞きますけれども。
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